ひこねの駅研究所

江ノ電と駅について書いていくつもりです!

調査って何をするの? その2

どうもこんにちは、ひこねです( ̄  ̄)ノ

前回は駅調査の方法を1つと、お気に入りの駅を1つ紹介しました。前回は現地調査について紹介しましたが、今回は資料などを用いて詳しく調べる調査方法を紹介したいと思います。私がどんな資料を使っているのか、ご覧に入れましょう~

1.日本鉄道旅行地図帳

新潮社より出版の『日本鉄道旅行地図帳』。国内分12冊に朝鮮・台湾、満洲樺太の2冊を加えた全14冊から成っています。

地図研究家の今尾恵介氏の監修で、地図上に路線や駅が記してあります。また、路線ごとの駅表も用意されており、使い勝手が良いです。

現存のものはもちろん、廃線・廃駅までも全て扱うこの書は、日本の鉄道路線の集大成とも言えるほどの膨大な情報を詰め込んでおり、駅研究にも必須のアイテムなのではないでしょうか。

2.地理院地図

国土地理院の地図や空撮写真は、ここ半世紀ほどの駅の実態を調査するのに重宝します。同院蔵の、戦後直後に米軍が撮影した空撮写真も、当時の様子を示す貴重な資料なので、旧い時代について調べる際にはよく使いますね。

3.国立国会図書館所蔵資料

官報や鉄道時報鉄道停車場一覧など、国会図書館所蔵の資料も度々使用します。デジタルアーカイブ化されていて自宅のPCで閲覧できるものもありますが、そうでないものは直接国会図書館へ赴く必要があります。移動は少々面倒ですが、大きな情報が得られるならば苦ではありません。

4.公文書

国立公文書館を中心に保存されている、公文書。これがかなり重要かつ素晴らしい資料なのです。

まず、行政機関とのやり取りなので資料の信憑性が高いです。内容に誤りが全く無いわけではありませんが、十分信用に足る内容であることは確かです。

そして、一部は下画像のような図面も保管されているため、当時の駅の様子をより一層把握しやすいです。駅だけでなく、車輌や線路の図面もあるので、駅鉄に限らず公文書の利用は大きな情報が得られるはずです。

パブリック・ドメインに指定されているものは自分自身のカメラで写真を撮ることができるため、一度行ってしまえばいつでも資料を参照することができます。

昭和16年江ノ電長谷駅

青焼き図面が見にくい場合は、手間はかかりますが、図面を写してみるといいかもしれません。特に、資料を直接手元に置いておきたい場合は印刷しなけりゃなりませんから、インクをケチる節約するためにも、オススメな手法です。

私は機械に弱いので、PCの明るさを最大にしてトレースするアナログなやり方をしていますが(下画像)、デジタルならばもっと速く簡単にできるはずです。あまり無責任な事は言えませんが…

▲昭和2年当時の江ノ電江ノ島駅(写し)
(※字がきちゃないのは仕様です)

端の方に重要な事が書かれていたり、他資料を参照することで初めてわかる事があったり、日を改めて再読することで認識を変えることができたり…。公文書は読めば読むほど面白い資料なので、ぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか?

 

少し長くなってしまったので、今回はこの辺で失礼します。ドロン!